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介護の仕事をやっていた時の話

仕事の体験談

IT業界で働く前は介護のお仕事をしていた時がありました。 デイサービスで4年、訪問ヘルパーで1年です。 充実感もあり、苦労もあり、面白くもありました。 その時の話をします。

介護職を始めたきっかけ

営業で貯めたお金で海外留学に1年行って帰ってきて、さて何か仕事をしようと考えていた時、実家の父親から、介護職はどうかと話をされました。 理由は需要があるから仕事に困らないからでした。 まぁ確かに一理あると思い、とりあえず近所にあるデイサービスに行ってみると、ちょうどお客さん(利用者さん)がほとんどいない夕方の時間帯で、「話が聞けそう」と思い、アポも取っていないのに(思いつきで)直接訪問してみることにしました。 相談員の方が対応してくれて、すごく丁寧で優しい印象でした。 なんかやってもいいな、と思ったのが最初です。

初任者研修取得

もうすっかり介護の仕事をやる気になっていた私は、初任者研修の資格だけ取ろうと思い、ネットで調べた学校へ行って1ヶ月通って取得しました。 この間まで留学生だったので、まだ学生気分もあり、学校に通うのは楽しく、介護という未知の分野に対して、「へぇー」とか言いながら授業を受けていました。

デイサービスでの勤務

初任者研修を取ると、早速デイサービスで働き始めました。 最初に対応してくれた近所のデイサービスです。 自宅から徒歩3分のところにあるデイに自転車で通っていました。

正社員として入社

男性で20代だったので、今後のことも考えて正社員で働きたくて希望を出しました。 正社員で働くことはできたのですが、介護未経験なのに正社員だったことで周りからの風当たりが強いと感じる時がありました。 同じ職場には、もっとベテランで仕事もできるヘルパーさんがいましたが、その方はなぜか正社員希望を出しても希望が通らずパート雇用のままだったからです。 理由は分かりませんでしたが、何度か打診されているみたいでしたが、変わらずパートのままで、結局数年後に正社員雇用をしてもらえるところに転職されていました。 話がそれましたが、介護未経験で何をやっていいかも分からない状態で、最初はただただ大変でした。

腰を痛める

デイサービスでは常識かもしれませんが、一人で多人数をみる仕事柄、フロアで一人の方とじっくり話をする機会はほとんどなく、最初の頃は一人の方と話し込んでしまって怒られることもしばしばありました。

レク(フロアのメインスケジュールの進行係)や風呂当番、トイレ介助、送迎など、デイサービスでヘルパーが担当する仕事は全てやりました。

職業病かもしれませんが、風呂介護やトイレ介助で車椅子の方を二人一組で介助するときに利用者さんを担いだりするのですが、それがたたってか腰を悪くしました。 どんなにボディーメカニズムで体の位置を調節してもどうしても腰に負担はくるもので、しばらく週二で整体に通っていました。

苦労話はこんなところにしますが、それなりに楽しく感じることも結構ありました。 利用者さんは人生の大先輩方ですが、言動や仕草が可愛いと感じることも多かったし、職員同士で利用者さんの親しみを込めたおもしろ話は仕事の合間にほっこりする時間でした。

訪問ヘルパーでの経験

デイサービスの仕事に慣れてくるうちに体に負担を感じることも出てきて、将来のことを考えるけど、ステップアップと言っても相談員になるには勉強しなきゃだし、所長は色々責任が出て大変そうだし、ステップアップすれば給料も増えるけど、それ以上に責任が重くのしかかってくるよなー...って考えていました。 そんなこんなで働いていたら知人が経営する訪問ヘルパーの事務所で訪問ヘルパーのお誘いを受けたので、環境を変えて見たいと思ってやってみることにしました。

訪問ヘルパーの仕事は、デイサービスと比べると、移動の時間が良い気分転換の時間になりました。 基本的には時間内にするべき介助を行ってまた次のお宅へ移動する、というローテーションなので、うまく時間通りに介助を終えて、次のお宅まで少し時間があるとコンビニでジュースを買って休憩することもできたし、少しなら駅ビル内の駐輪場に自転車を停めてビル内のイスで座って休憩したり、近くの公園でお花見できたり、どうやってうまく休憩できるかをずっと考えながら頑張って働いていました。

訪問ヘルパーの仕事は楽しかったのですが、やはり給料が上がる気配がないのが将来的にはネックでした。 ガッツリ稼ぐ、という職種ではないですね。目の前の方に喜んでもらう、ということ自体が嬉しくてそれがモチベーションだったように思います。

営業の仕事へ続く...

一年訪問ヘルパーで働いたのちに、自身の結婚というイベントがありました。 正直このまま介護で働いても給料が上がらずに、家庭を養っていける自信が全くなかったので、以前やっていた営業職にもう一度挑戦してみようという決意をすることにしました。 営業は頑張れば直接給料に反映されるので、条件の良い営業職をネットで探すようになりました。 という訳で介護のお仕事をやっていた時の話はここまでになります。 これ以降は営業の仕事をやっていた時の話で話します。